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人間工学に基づいた3つのワーキングゾーンとは?

8月30日
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仕事終わりの体の痛みや疲れは、仕事中の習慣が原因かもしれません。事務職の多くはパソコンを使用するため、一日中椅子に座っているのが普通です。姿勢を意識している人は少なく、何時間も正しくない姿勢で座っていることに気づいていません。

 

ほとんどの職場では、一般的なオフィスデザインが採用され、人間工学的な配慮は殆どされていません。会社は一般的なオフィスデザインがすべての従業員の快適なニーズに適しているわけではないという事実を認識していません。従業員の体格はそれぞれ異なり、快適に仕事ができるようなオフィス機器やツールが必要なのです。

 

職場の人間工学な配慮がされていないと、どのような結果になるか想像もつかないでしょう。腰痛や肩こりのような小さな問題から、筋骨格系障害(MSD)のような深刻な病気まで、一生影響するかもしれない深刻な結果をもたらす可能性があるのです。

 

体調を崩すリスクを回避するためには、正しい姿勢で座ることが必要です。このブログでは、正しい姿勢とは何かを理解し、職場で適切な人間工学(人間工学)を実現するための方法をご紹介します。

 

ニュートラルポーズ


ニュートラルな姿勢とは、体のどの部分にも最小限のストレスしかかからない姿勢のことです。間違った姿勢で座ったり立ったりしていると、腰や体の軟部組織に過剰なストレスがかかります。このストレスは、MSDやその他の慢性的な姿勢に関する健康問題につながります。

 

しかし、ニュートラルな姿勢でいれば、ぎこちない姿勢で起こりうるリスクはすべて軽減されるのです。それでは、仕事中にニュートラルな姿勢を保つにはどうしたらよいかを紹介します。

 

座っている場合

 

多くのオフィスワークがそうであるように、コンピュータ画面の前に長時間座っていなければならない仕事であれば、MSDを発症するリスクは高いと言えます。姿勢には特に気を配る必要があります。もし、疲れを感じるなら、それはあなたの座り方が間違っている証拠です。

 

オフィスの椅子に座るときは、前かがみになったり、うつむいたりしていない状態で座ってください。背中の曲率に合わせて調整された背もたれに、背中が心地よく預かっていなければなりません。足は床に平らに置いてください。奥深く座り(椅子の端っこではなく)、座席が太ももをサポートするようにしてください。肘は肘置きに、手首はキーボードに置いてください。

 

立っている場合

 

一日中立ちっぱなしの仕事をしている人や、スタンディング・デスクのような人間工学に基づいた職場環境が用意されている場合は、正しく立っているかどうか確認する必要があります。正しい立ち方と間違った立ち方があるのです。

 

平らな場所に立ち、足が完全に床につくようにしましょう。足の筋肉へのストレスと疲労を軽減するために、疲労防止マットに投資し、インソールのある靴を履くのが最善の方法です。膝を曲げてはいけません。肘は90度から100度に曲げて、上腕が横になるように立ちます。手首はまっすぐ机の上に置き、机の縁やキーボードに押し付けないようにします。また、頭は傾けてはいけません。肩の間に中心が来るようにします。

 

仕事中にニュートラルな姿勢を保つことができれば、MSDをはじめとする姿勢に関する健康障害のリスクを大幅に軽減することができます。

 Photo Credit: Core Balance Movement

Photo Credit: Core Balance Movement

人間工学的なワークゾーン(仕事範囲)とは

仕事机が人間工学に基づいて配置されてこそ、ニュートラルな姿勢を保つことができるのです。作業机を人間工学的にするためには、すべての仕事道具を正しく配置する必要があります。仕事道具の配置は、あなたの姿勢に大きな影響を与えます。例えば、キーボードが遠いと前かがみにならざるを得ません。

 

そのため、人間工学的に仕事机をアレンジするための作業領域モデルを用意しました。作業領域は3つあり、それぞれの作業領域では、適切な動作を行う範囲が異なります。

 

3つの作業領域について説明するので、人間工学的な環境で作業するための方法を理解しましょう。

 

一次作業領域

 

一次作業領域は、仕事机上の手の届く範囲にあるエリアです。ニュートラルな座位から30~40cmほど離れているのが理想です。ニュートラルな姿勢で座っているときに、手が届く範囲です。つまり、1日のうちで最も頻繁に使うものは、すべてこのゾーンに置いてください。

 

ノートパソコン、キーボード、マウス、メモ帳、ペン等頻繁に使用するアイテムは一次作業領域に配置し、毎回使うたびに体を伸ばす必要がないようにします。

 

最も頻繁に必要とする道具や機器が一次作業領域に配置されているため、上腕を全く動かす必要がなく、上半身への負担が大幅に軽減され、MSDのリスクを軽減することができます。

 

二次作業領域

 

二次作業領域は、1次作業領域より必要頻度の低いアイテムをすべて並べる作業領域です。だいたい腕を伸ばして届く範囲になります。参考資料、ファイル、水筒、マグカップなど、腕を伸ばして届くようなものは、座って届く高さにある二次ワークゾーンに置く必要があります。

 

肩から20~30センチの高さにあるエリアが二次作業領域です。ここには、フォルダーや参考書などを置くことができます。

 

非作業領域または参考作業領域

 

最後の作業領域は、非作業領域や参考作業領域とも呼ばれる作業領域です。ニュートラルな座位から40~70cmほど離れたエリアです。このゾーンには、仕事中にほとんど使わないものを置いておくとよいでしょう。

 

この作業領域は離れているため、腰を曲げ、腕を十分に伸ばさないと届きません。作業中に頻繁に必要とするものをこの場所に置くと、健康的でない繰り返しの動作により、MSDやRSIのリスクにさらされることになります。

 

この場所には、植物や写真立てなど、日中必要のない小物だけを配置するとよいでしょう。

 

四次作業領域もある場合もありますが、そうとは限りません。書類がたくさんあるような職場に限ります。四次作業領域は収納キャビネットのために確保されており、この場所に到達するためには、作業机から立ち上がって歩く必要があります。

 

人間工学領域を使用する理由

 

人間工学作業領域とは何かをお分かりいただけたと思いますが、オフィスアイテムや持ち物はすべて自分の好きなように仕事机に配置できるのに、なぜ人間工学作業領域が必要なのかと思われるかもしれません。もちろん、そうすることもできますが、私たちはそれをお勧めしません。人間工学に基づいた作業領域を使うべき理由は数多くあります。

 

正しい姿勢を維持するサポート

 

人間工学に基づいた作業領域を使うべき最も重要な理由は、正しい姿勢を維持するのに役立つからです。キーボードのように頻繁に使うものが遠くに置かれていると、一日中前かがみの姿勢で座っていることになります。しかし、キーボードが一次作業領域に配置されていれば、ニュートラルな(つまり正しい)姿勢で座りながら仕事をすることができます。

 

同様に、メモ帳を二次作業領域に置くと、メモが必要になるたびに腕を伸ばし、背中を曲げなければなりません(頻繁にメモを取るような仕事であれば、かなりの頻度で必要でしょう)。

 

作業領域モデルに従うことで、1日の大半を正しい姿勢で過ごすことができるのです

 

作業机をすっきり整理整頓

 

必要なもの、不要なものが作業机に散らばっているのと、作業領域モデルをベースにすべてを配置するのではどちらがいいのか、言うまでもないでしょう。作業領域モデルに基づいて机の上にすべてを配置することは、作業場をすっきりと見せるだけでなく、心理的にも良い影響を与えるのです。

 

雑然とした作業机はストレスになりがちですが、きちんと整理された作業机はストレスレベルを下げることが分かっています。

 

生産性の向上

 

上司から「オフィスで急ぎで必要なファイルがある」と電話がかかってきて、それが見つからないと想像してください。それはあなたのストレスになりますか?もちろん、そうでしょう。机の上がきちんと整理されていないと、ごちゃごちゃして物を失くしてしまうものです。

 

これではストレスレベルが上がり、ストレス下ではうまく仕事ができないだけです。人間工学に基づいた作業領域に従ってすべてを整理整頓すれば、仕事がいかにスムーズに進むかがわかるはずです。集中力が高まり、より質の高い仕事ができるようになるはずです。

 

人間工学に基づいた作業領域モデルが、あなたが健康な体と心を確保するために最も必要としているものなのかもしれません。もし、あなたの作業場が散らかっていたら、仕事の手を休めて、作業領域に物を配置し始めましょう。すぐに気分が良くなるはずです。約束します。

 

*当社の製品を取り上げた記事、ストーリー、レビューを受け付けています。テーマには姿勢や脊椎の健康に関するヒント、および健康的な在宅勤務の準備方法も含まれています。弊社とのコラボレーションにご興味がございましたら、contact@flexispot.jpまでメールでご連絡ください。