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適切な栄養摂取によりカルシウム不足を避けるには

12月6日
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私たちの健康は、生涯にわたり強い骨や脊椎に依存しています。しかし、骨の健康は様々な要因に影響を受けやすいものです。骨は生きており、絶え間なく古い骨組織を新しいものへと作り直している運動器系臓器でもあることから、骨は安定した栄養供給を必要としています。そして、これらの栄養の中でも最も大切なのもののひとつがカルシウムです。体内で最も豊富なミネラルであるカルシウムは、骨の強さにおいて大きな要因となるため、カルシウム不足は骨の健康に大きな影響を及ぼし、さらには健康全体を作用します。

 

カルシウム不足の特定と治療


私たちの骨は血液、筋肉、そして間質液内など体中のカルシウムを適切なレベルに維持しています。カルシウムが不足すると、低カルシウム血症と呼ばれる症状が発生します。低カルシウム血症は無症状のこともあれば、生命を脅かす深刻な症状になることもあります。一般的な症状としては、指のしびれやもつれ、けいれん、筋痙攣、食欲不振、疲労感、そして不整脈などがあります。

カルシウムレベルは、パラトルモン・ビタミンD・カルシトニンの3種のホルモンにより厳格に基準範囲が定められています。吸収異常、外科手術、病気など何らかの理由でこれらのホルモンが抜けると、治療は大変重要になります。通常、これが慢性症状の場合、カルシウム及び(あるいは)ビタミンDのサプリメントが治療の第一選択肢となります。しかし、急性の場合や生命を脅かす低カルシウム血症の場合には、カルシウムの静脈内注射が必要です。

 

カルシウムが豊富な食品の摂取

 

深刻な低カルシウム血症は比較的まれですが、カルシウムがほんの少し不足するだけでも骨の健康に害を及ぼします。体内に適切な量のカルシウムを保つためのひとつの方法として、健康でカルシウムが豊富な食品を摂取することです。

毎日摂取すべきカルシウムの量は年齢により異なります。10代は一日1300mg、成人は一日1000mg、50歳以上の女性は一日1200mgの摂取が目標です。皆さんのお皿はいかがでしょうか。米国農務省の食生活指針「マイプレート」によりますと、9歳以上の人は毎日3カップ分の乳製品群を摂取する必要があるとのことです。1カップに相当するのは下記になります。

1. 牛乳1カップ

2. ヨーグルト1カップ

3. チェダーチーズのようなナチュラルチーズ1.5オンス、あるいはアメリカンチーズのようなプロセスチーズ2オンス

 

乳製品が苦手な方は、食物源を組み合わせてカルシウムを摂取することを心がけます。カルシウムが豊富なその他の食品の例として下記があります。

 

1. イワシや鮭の缶詰などの骨付きの魚

2. 豆乳

3. ほうれん草、ケール、ブロッコリーなどの葉野菜

4. 栄養強化穀物類

5. 豆腐(原材料欄で硫酸カルシウムを確認してください)

6. フルーツジュース

 

カルシウムレベルに影響を与える要因

 

カルシウム吸収率は年齢とともに低下します。ビタミンDが低い場合も、カルシウム吸収に悪影響を及ぼします。ほうれん草、カラードグリーン、豆類、さつまいもなどに含まれるシュウ酸、小麦ブラン、シード類、ナッツ類などに含まれるフィチン酸などの原料はカルシウムに結合しその吸収を阻害します。

良いニュースとしては、色々な食べ物を摂るようにしていれば、カルシウムの吸収率が栄養上大きな問題になることはほとんどありません。しかし、米国国立衛生研究所によれば、ベジタリアンの方、特に、シュウ酸とフィチン酸を含む植物性食品のみを摂取するビーガンの方は、雑食の人よりカルシウムの吸収が少なくなることがあります。

私たちが摂取するカルシウム全てが、体内へ吸収されるわけではないということに注意してください。私たちの体は、食品で摂取するカルシウムの30%しか吸収しません。カルシウムの吸収は、一度にたくさんのカルシウムを摂取したときにも減少しますので、カルシウムサプリメントを摂る場合には、一度に500mg以上摂取しないようにしてください。

 

骨密度の維持

 

カルシウムレベルが低いと、体は骨からカルシウムを摂取して調整します。そのうち、これが健康に悪影響を及ぼし、オステオペニア(骨質減少)や骨密度の低下につながり、次第に骨が多孔化したり脆くなる骨粗鬆になります。

 

骨粗鬆症は女性を中心にアメリカで1000万人以上の成人を悩ませており、骨粗鬆に関連する骨折は毎年150万件も発生しています。骨粗鬆症はどのように防げるのでしょうか。早いうちからカルシウムやビタミンDを多く摂って最大骨量を高くしておき、それを生涯維持するようにします。

 

カルシウムを十分に摂取していない場合、カルシウムとビタミンDのサプリメントが必要です。運動も役立ちます。筋力トレーニングやハイインパクト運動などの定期的な運動は、生涯に渡り骨密度を維持するのに重要です。骨密度や骨強度を高めて、転んで骨や脊椎を骨折するリスクを低減させるには、運動のみが証明された唯一の方法です。

 

カルシウム不足は健康と骨強度に大きな影響を与えます。しかし、適切な栄養と適度な運動で、骨の健康を高め、一生に渡り骨を強く維持することができるのです。